長野県の村立山形保育園で起きたピンセットの事故。
本来なら、物の管理は大人が徹底して行うべきでした。
防ぐためには何が必要だったのか、保育士目線でお伝えしていきます。
保育士が持ってきたピンセットが原因?
5歳児クラスで飼育していたカエルに餌をあげるようでピンセットを使っていたとのことですが、ピンセットじたいは、保育士の持ち物だったようです。
ピンセットの長さは25cmくらいあったようです
重要なこと
ここで重要なのは、ピンセットが誰が持ってきたかではなく、ピンセットが誰でも使える状態にあったということが、一番の問題です。5歳といえども、子どもって突発的に何をするかわからないのが、子どもです。
使う前に保育士に聞いてから使用するというルールがあったようですが、全員が必ず守るという保証はありません。
子どもたちにとっては、学びの途中なので必ず守る保証はありません
私自身、15年、保育士として現場にいた立場からお話させていただくと、ルールは日々の保育の中で学んでいくものだと感じていました。ルールがあるから大丈夫などと思うのではなく、ルールはあくまでも、守っていくための練習の過程にすぎないことを理解し、保育していく必要があります。
ルールを守ることはあくまでも練習
ルールを守る練習の中には、ルールあそびがあります。鬼ごっこや、Sケン、宝蹴りゲームなどを通して、ルールを守る必要性を子どもたちも理解していきますが、完璧ではありません。
今回の事故は、保育園全体の危機管理が備わっていないのが気になりました。
保育士として、日々の業務は多忙です。
でも命を預かっている以上、学ぶということを怠ってはいけません。過去の事故や、事例からかなりたくさん学ぶことがあります。
子どもの手の届くところに、危険なものもそうですが、小物などもおかないことが重要です。
滑り台の使用の仕方について
滑り台をすべるときに腹這いで滑っていたようですが、そもそも、滑り台の近くに保育士が居ないことが気になりました。
遊具などの側には、大人がついて見守り、使い方の指導が必要なときがあります。
滑り方によっては大ケガすることもあるので、遊び方の指導はとても重要な仕事でもあります。
また、物を持って滑っている子に対しても近くにいると咄嗟に反応できた可能性はあります。
まとめ
今回のは重なりすぎて起こってしまった事故ですが、ここからたくさんの学びをとり、次の保育に活かせるようにして頂きたいなと思いました。事故を無くすには、事故の詳細を知り、自園でできる対策をしっかり考えることだと思います。
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