Twitter上でも、話題に上がっている保育士不足の問題。
保育士のなり手が居ないと、一番通いたい子どもたちが通えなくなるデメリットがうまれてしまいますね。
保育士不足の問題を解決する策はあるのか?
元保育士の目線から解説していこうと思います。
保育士不足の解決策はある?
保育士不足を解決する方法として、元保育士目線でお伝えしていこうと思います。
保育士不足を解決する策①
給料面をあげる
今だから言いますが、保育士のお仕事は子どもの面倒をみるだけではありません。子どもたちの命を預かり、安心安全に過ごせるよう配慮し、無事に降園させることまでが保育士のお仕事だと思っています。その責任を背負ってお仕事しているのに、対価が伴っていないことが正直多いです。
私の初任給は10万ちょいでした。無認可園、認可園、市の保育所などを経験し、15年以上の保育歴はありますが、それでも手取りが増えたのは数万円程度です。
都市部などでは、手取りが、良いところもありますが、働く環境を重視していたので、他の保育士さんよりは少ないです。
保育士不足を解決する策②
書類を簡素化する
書類が沢山あります。園にもよりますが、一人で3歳児20名をみていた時は、児童票など書く書類も沢山ありました。加配対象児がいる場合、月案なども別になるので、その人数分、準備しなければいけません。そうなると持ち帰りの仕事も増え、休日も休んだ感じがなくなります。
保育士不足を解決する策③
子どもをみる人数を一人にしない
この表をみて貰うとわかるように国で決められた保育士一人でみる人数が定められています。0歳児を一人で三名とか、正直どれだけ大変なのかがわかっていないです。
もし、津波や地震が来た時に三名抱えて逃げられますか?かなり厳しいと思います。実際、前いた園では、津波訓練をしました。坂道を上るときに散歩カーを押したのですが、進まないし危険と判断し、途中で散歩カーは置いて、保育士が抱っこして逃げました。年長クラスから逃げてたので、年長年中クラスの先生が協力して他の園児を抱っこし、避難場所へいきました。
保育士不足を解決する策④
ONとOFFをしっかりとれる環境にする
メリハリがつける職場だと子どもも先生たちも活き活きしています。書類も全部必要とするのではなく、カットできるのはカットし、負担を減らす努力も必要なのかなと感じました。
保育士不足を解決する策⑤
国が福祉に対してしっかり見直すべき
福祉に対して、なぜ不足になるのか?の根本的なところに耳を傾け、1つずつ解決策を掲げていかないと保育士不足も解消されにくいと感じています。
保育士不足…なぜ足りなくなる?
重労働や、時間外は手当てがつかないところも正直あります。
保育士という仕事を辞めた理由として、一人でみているのに、監査のとき三名でみていることになっていたことが、引っ掛かり、それがきっかけで病みそうになり、辞めました。今は別の所で保育士として働いています。環境はガラリと変わりましたが、少なくとも以前の経験を活かせる仕事につけたことは感謝できるところです。
他にも、給料面や休みがとりにくい、責任が重すぎるなどの理由で、保育士の現場から離れる方が多いのも現状です。また、他にやりたいことができた!という方も中にはいらっしゃいました。
保育園での事故は対策すれば予防できる?!
保育園での事故は対策をしていればある程度は予防できます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
保育士不足を解決する策をあげてみました。これがすべて正しいとかではなく、現場がいかに大変でプレッシャー(重圧)がかかっているのかなどを知るきっかけになっていただけたらと思います。報道されている保育士が全てではないこともご理解いただけると幸いです。現場の保育士は日々、子どもたちと向き合い、命を守り、健やかに育つように愛情もって関わられている方が沢山いる事も知っていただけたら良いなと思います。
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