2023年5月16日(火)に愛媛県新居浜市の保育園にて、生後8ヶ月の男児が、リンゴを詰まらせて、重体になる事故が発生しました。
乳幼児の食べ物や、あげ方をどうすれば良いのか?元保育士が、まとめています。
新居浜市保育園事故はなぜ起きた?
まだ、慣らし保育中の時に起きてしまった事故。なぜ起きてしまったのでしょうか。
原因は?
原因として考えられるのは、リンゴの大きさの把握をしていなかったことがあげられます。家庭でリンゴはあげていたとのことですが、家庭でのあげたリンゴの大きさまでは把握してなかったと報道がありました。保育士たちは、リンゴの形状や、大きさを把握していたのか?そこが重要になります。
もう1つ気になるのが、自分で手づかみして食べることをしてなかったのは気になります。本来手づかみで食べて食の食感や感触を自ら感じることができるようになりますが、大人本位であげてしまうと、“食べさせられている”ことで、咀嚼も弱くあまり噛まなくなってしまうこともあります。自分での意志は0歳児から育っています。手づかみして食べることの大切さを今一度知っていただけたらなと思いました。
事故の経緯
- 5月9日(火)から、生後8ヶ月の男児が入園。
- 5月15日(月)から、給食(離乳食)がスタート。
- 5月16日(火)の午前中にリンゴを詰まらせ救急搬送。意識不明の重体。
- 5月19日(金)夜に保護者会にてことの経緯を説明。
- 5月20日(土)新居浜市で園長が会見。
リンゴアレルギーはないとのこと。保護者のチェックシートでも、リンゴはあげたことがあるとのこと。(ただ、リンゴを切って小さくあげていたのかまではわからない)
長さ7ミリ、幅2ミリ、厚さ3ミリ程度のリンゴの大きさだったようです。
当時の状況は、保育士2人、看護師1人が、0歳児5名の離乳食をあげていました。
対策するには?
細かくなるかもしれませんが、保護者とのやり取りをこまめにする。
家であげているリンゴ(その日のメニューで、形状のまま出す予定の物をあげたことあるか、大きさ)の大きさを確認する。
できるだけ、切った形状の食べ物を出す場合は手づかみさせて、咀嚼を促す。
あまり固形物をあげてない場合は、スリスリしたリンゴからあげる。(確認する)
その子にあったあげ方を工夫する(リンゴのスリスリか、切ったリンゴか)
保護者と食事の件でのやり取りは、こまめに。(大丈夫だろうでは、すまされない)
職員会議などで、0、1歳児の給食について把握する。(担任だけでなく、他のクラスの先生も把握することで、園全体で子供たちを見守り、対処できるようにする)
あくまでも、個人的に感じたものを対策として出しています。保育園の保育士さんは、とても大変なのは承知の上で、哀しい事故が1つでも減ってほしいという思いで出しています。
まとめ
園全体で子どもたちのことを話し合う機会があれば、さらに意識が高まり、事故を起こさせないようにしていけるのですが、現場はなかなかそうもいかないので、みんなで把握できる環境を作ることが大切なのかなと思います。(グループLINEなどで流すなど、周知が必要でと感じました)
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