国が定めた、保育士の配置基準は、現場の方々からすると、どうなのでしょうか。
正直、避難のときとか、万が一のときに本当に子どもを守ることが出きるのか?について、記事にまとめています。
元保育士歴、15年の私が解説していきます。
保育士の配置基準はおかしい?
0歳児 | 3名につき、保育士1人 |
1歳児 | 6名につき、保育士1人 |
2歳児 | 6名につき、保育士1人 |
3歳児 | 20名につき、保育士1人 |
4歳児 | 30名につき、保育士1人 |
5歳児 | 30名につき、保育士1人 |
上の表からみても、わかるように、保育士1人が視る子どもの数が圧倒的に多いです。
もし、1人の保育士が0歳児3名を抱っこなどして、避難しないといけない場合、想像できますか?
とても危険なことだと、考えています。
加配対象児などには、別に保育士がつくことができますが、親御さんに書類を役場に提示していただけない場合、保育士を配置することは、難しくなってきます。
保育士じたいのなり手も少なく、とても大変なことです。
保育士の配置基準はキツいと言われる理由は?
子どもの人数に対して、適切ではないからです。子どもたちは、何をするかわかりません。いつもこの意識をもって子どもたちとも、接しています。
安全にお迎えに来た親御さんや、祖父母に引き渡すまでは、保育園の責任だからです。
子どもたちは、あらゆるところを探索し、興味があるところには自ら向かいます。隙間などあれば入りたがる子もいます。
気になる子や、発達の遅れがある子には目をかけていますが、3歳児クラスから5歳児クラスまでは、ほぼ、1人担任なので、細かいところに目が届かない場合があります。
本来なら、もう1人保育士がほしいところですが、田舎などの保育園でも、保育士不足になっています。
早急に保育士不足の対策をうっていかないと、なり手も居なくなるのではという不安がよぎりますね。
保育士不足の原因は?
★賃金の安さ
第一は、賃金の安さから、なり手がいない地域もあります。そこは、福祉への理解と、子どもたちへの手当てを増やすことをもっと重要視することが課題ではないかと感じます。
★仕事量の多さ(書類や飾り付けなど、家に持ち帰ってやる方も多いです)
書類の数が沢山あるので、もう少し簡素化する必要があるのでは?と思います。
家に持ち帰ってやる保育士がほとんどです。(例外あり)
★人間関係
若い保育士が育たない場所もあるので、みんなが働きやすい環境を作っていくことが大事だと思います。
まとめ
子どもたちのよりよい育ちのためにも、保育士が働きやすい環境を作っていくことが大切です。また、配置基準をかえて、万が一の避難のときに、すぐに安全な場所に移動できるようにしていかなければいかないと強く感じてます。
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